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  1. 5棟目
  2. 糖度
  3. 完熟
  4. 無農薬

 

大地に根差した植物から果実を収穫するということ
太陽のもとで暮らすということ
自然は資本主義ではないということ

 

伝統的な土耕栽培

 

最近流行っている高設栽培では、イチゴを土から切り離して育てます。ロボットが収穫したりする工場も存在します。季節や環境から切り離して生産性を高める効果があるそうです。

さわこ苺農園では、伝統的な土耕栽培を行っています。イチゴは畑の土に植えられて、大地に根を張り巡らせます。太陽の光を浴びて、安来の天然水で育ちます。イチゴは、土の養分を取り込んで、その土地本来の美味しさになっていきます。

今年最後の通路整備
土の畑
→さわこ農園の栽培方法

 

農薬について

 

以前は、慣行農業で殺虫剤や殺菌剤を利用していました。浸透移行性のある薬剤や、治療効果のある薬剤、昔からある農薬や新しい農薬を使っていました。しかし、病気や害虫がゼロになることはありませんでした。農薬を使っても病気は防げないし、害虫はいなくならない。それどころか、薬剤抵抗性が出てきています。そこで思い切って、農薬散布をやめてみました。天敵や有用菌の力を借りて病害虫の予防を行い、2024年12月6日から現在まで、農薬不散布期間延長中です。そして、いずれは認証を受けたり、証明書もらったりしたいと思っています。

→農薬について
→無農薬って何だろう

 

真っ赤に完熟するまで待つ

 

資本主義は無限に広がる世界に商品を販売して、お金を儲けるものです。イチゴの世界も同様で、九州のイチゴも安来で食べられます。関東のイチゴも安来で食べられます。イチゴを日本中に販売するため、先人達は色々工夫をされておられます。イチゴに練乳をかけて食べる、これも工夫の1つです。

さわこ苺農園では、安来の味がする「本当に美味しいイチゴをつくりたい」という思いで完熟するまで収穫しません。完熟してから収穫するので、柔らかいし日持ちもしません。ぜひ、ここでしか食べられない美味しさをご堪能ください。

真っ赤な完熟イチゴ
真っ赤な完熟イチゴ
→イチゴについて

 

収穫するまで1年以上

 

観光農園など、育苗施設がないイチゴ農家さんは、種苗会社さんから実採り苗を購入されて収穫しておられます。

さわこ苺農園はでは、収穫前の親株からランナー採取を行い、育苗を行っています。今年のイチゴが収穫できるのは、1年1か月前にランナー採取をしたおかげです。就農時から毎年繰り返しています。イチゴがここ安来の気候に慣れて変化するのを待っています。こうして、1年以上も手をかけたイチゴから真っ赤な美味しい果実を収穫しています。

→イチゴの進化について

 

肥料について

 

肥料を撒かなくても、山の木が枯れません。荒れた草むらにも、肥料は撒かなくても大丈夫のようです。これは、自然です。その場所で、草木が枯れないような循環が存在するのです。畑では、育てた作物が商品として、収穫されて持ち出されてしまいます。だんだん、土から栄養がなくなっていきます。なので、肥料が必要になります。最近、有機農業っていう言葉を良く耳にするようになってきました。さわこ苺農園の畑にはたくさん有機物を入れています。でも、一部化成肥料も利用しているので、有機農業ではありません。

→肥料について