収穫のある日は、イチゴの糖度を測定しています。大きさや、季節による糖度の変化を目で見える形にしたいと思いました。いままで、食べて美味しいと思うことは当然でしたが、数値を出ることでより変化を感じることが出来ました。
今日収穫したイチゴ(かおり野)の糖度を測定しました。
4Lの大きさ(約45g)のイチゴの糖度は15.1くらいでした。
3Lの大きさ(35g)のイチゴの糖度は17.4くらいでした。
2Lの大きさ(25g)のイチゴの糖度は15.3くらいでした。
Lの大きさ(20g)のイチゴの糖度は14.5くらいでした。
今日収穫したのは、金曜日28日に収穫してから中2日の畑です。土曜日は日差しがあり日曜日は雨でした。畑が乾燥し過ぎたので、28日にPSBなど灌水を行っています。また、日曜日にはハウスに水がたくさん入ってきました。地下水位も上がり水分が豊富にありました。糖度が少し下がりましたが、雨の水分のせいかもしれません。また、この時期は、イチゴが自分の体を大きくしようとする時期です。イチゴの果実に栄養を送る傍ら、株を大きくしようとします。光合成で作られた栄養が分散されてしまいます。株が充実するまで、果実と体と栄養の取り合いです。
収穫までの日数が短くなりました。暖かくなってきたので赤くなるのが(熟すのが)早くなりました。寒いときは、熟すまで(赤くなるまで)に時間がかかります。寒いときは花見て40日、暖かいときは花見て20日と言われます。花が咲いて、真っ赤に熟すまでの時間が2倍違います。光合成のスピードも違うので正確に測ることは出来ませんが、じっくり熟した方が甘く仕上がります。これからは、冬の糖度が高いイチゴから、春の爽やかな甘さのイチゴへ変化していきます。
皆さん、美味しいから買ってみてください!安来駅売店「観光交流プラザ売店」(リンク)で販売しています。
イチゴは大きければ大きい方が美味しい果物です。糖度の測定結果も大体その通りになっています。安来駅には2L~3L規格が並んでいます。イチゴは個体差の大きい果物です。美味しそうに見えるイチゴを測定して、美味しそうに見えるイチゴを販売していますが、全部同じ糖度ではないと思います。ご了承ください。
最低気温はまだ低いのですが、日中のビニールハウス内の畑は温度が上がるようになりました。でも、夜間は気温も低いので内張をしています。風通しが悪いので、湿度はほぼ100%です。こんな時は、灰色カビ病が減りません。さわこ苺農園では、現在農薬散布を行っていません。そのため、病気が発生しやすい状況になっています。昼間は、換気が出来るようになり除湿が出来るようになりました。灰色カビ病の部分は、頑張って葉欠きしています。地温が上昇してきて、芯葉が動き出しました。新しい葉っぱで、どんどん光合成できるようになってきました。イチゴが一年間で一番たくさん実をつけるシーズン到来です。
さわこ苺農園では、美味しいイチゴをつくっています。ぜひ、一度ご賞味ください。
糖度測定について
糖度計は、イチゴを潰して糖度を測定するタイプとイチゴに傷をつけないで測定できるタイプを使用しています。イチゴを傷つけないで測定するタイプは誤差が大きくて低い測定値がたくさん出ます。イチゴを潰すタイプは、測定値はブレませんが販売できなくなります。そこで、双方の測定値を補正して参考としています。非破壊タイプで最高糖度の測定時に、潰して測った糖度と測定値が同じになることが多い傾向でした。また、測定する場所についてはイチゴの先端部分としています。可食部全体でみると、イチゴのヘタの部分は糖度が低くなります。イチゴが熟すにつれて先端の糖度が上昇します。さわこ苺農園では、完熟で収穫して完熟度合いを糖度として測定しているので、先端の値を表示しています。また、イチゴは個体差の大きい果物です。美味しそうに見えるイチゴを測定して、美味しそうに見えるイチゴを販売していますが、全部同じ糖度ではないと思います。ご了承ください。