さわこ苺農園では、本圃に定植した株から出るランナーを、翌年の親株用に採取して刺し苗を作っています。先輩農家さんは親株用の子苗は寒さに当てたほうが良いと言われます。私達も習って、冬の寒さに刺し苗をさらしています。その方法が良いのか悪いのか、まだ良く分かりませんが、今年は冬が寒くて沢山の子苗が枯れてしまいました。毎年、かおり野の刺し苗が沢山枯れます。今年も、枯れることを見越して、1,200個くらい刺し苗を準備しましたが、500個くらいしか生き残りませんでした。2月中旬まではまだ沢山残っていたのですが、3月の寒さで、延長戦を乗り切れなかったようです。例年、2月中旬頃から暖かくなってきていました。今年は、1か月季節がずれている感覚です。大げさな気候変動ではなくても、寒い年があります。暑い年もあります。でも、天気予報と同じで、過ぎるまで不確かなことが多いです。多すぎです。こんな、真っ暗闇の中を手探りで、毎年育苗をしています。毎年1年生ではありませんが、イチゴ作り初代の私達には過酷な毎日です。
刺し苗には、少し根が出ているランナーを使用します。まだ根が出ていないランナーは、根が出るまで本圃に置いて、根が出てから刺し苗にします。今年は、紅ほっぺ400本、かんな姫400本、かおり野1,200本と準備しました。毎年強いのが、紅ほっぺで、ほとんど枯れません。今年からの新顔、かんな姫も強いようでほとんど枯れませんでした。かおり野は、弱いみたいで沢山枯れました。来年からは、冬の寒さに当てないようにかおり野の刺し苗を作ってみようと思っています。
よつぼしの親株は、昨年ランナー取りをした親株の生き残りです。そのまま、今年の親株として利用しています。普通は利用しないかもしれませんが、イチゴは多年草です。病気など問題なければ、十分利用できます。そして今年、よつぼしの定植は5月の予定です。今年は寒さのせいで、ランナーの出が悪く、苗の数が5月までに揃わないかもしれません。今年は、チャレンジ1年目なので、足りなくても何とかするしかありません。
親株定植の最後は紅ほっぺでした。土を作って、ポットに詰めて、土を作って、ポットに詰めて・・・ 結構繰り返しました。腰が痛くなります。。。 でも、完成した培土を購入すると高額です。ここは経費削減の為に頑張って土作りをしています。ちなみに、土の配合は有名な配合に似せてある、高級品です! 2月上旬から少しずつ進む親株の定植は、準備から定植まはおよそ2か月かけて、ようやくひと段落です。この後、親株の数が足りない品種は、親株から早くに出てきたランナーを使って、二次親を仕立てます。最初に定植したかんな姫や、昨年の親株を流用しているよつぼしは大きな変化がみられています。かんな姫は、定植後2週間くらいですがすくすく育っています。よつぼしは春を(もしかしたら、夏を!?)感じてグングン伸びています。ランナーも伸びているようです♪
ことしはきっとい~いひになる♪