2025年3月21日無農薬への挑戦105日で無念のSTOP

2024年12月6日から始まった無農薬への挑戦は105日で無念のSTOPとなりました。正直悔しいの一言です。

灰色カビ病に負けずに冬を乗り切って、ここからという時でした。原因は、ハダニとアブラムシです。。。

先週まで、それほどの被害は見られなかったハダニは、今週になってなぜか爆発的に増殖。50mの畝の半分くらい苺の株が枯れるような被害が出ました。昨年達成したハダニ「0」で、可能性を感じてました。昨年と同じタイミング年末や年明けに、天敵のチリカブリダニを放飼していました。今年も、念願の「0」だと思ってました。。。 チリカブリダニがハダニの増加を抑えていると思い込んでいました。昨年同様、4月に追加放飼の予定でした。。。 しかし、爆発的にハダニが増えました。

アブラムシの被害も減少しませんでした。少し前からアブラムシの被害はありました。アフィパールという天敵を放飼していました。効果は見られずに、増えていくアブラムシを見ているだけでした。カンロという露を分泌して汚れる事が主な被害です。他にも、ウィルスを媒介したりもします。これまで、アブラムシ発生初期に少しだけ農薬をまいて、アブラムシの被害が広がる事はありませんでした。こんなに、増殖して広がるとは思ってもいませんでした。

昨年はゼロになったハダニ。毎年問題にならなかったアブラムシ。観光農園もしています。虫だらけというわけにもいきません。悔しいけど、無農薬は1回STOPです。以前から使っていた、有機JAS適合農薬サフオイル乳剤(リンク)を使うことにしました。ハダニやアブラムシの気門を封鎖して呼吸困難にしてしまうものです。また、ナミハダニの卵が孵化するのを妨害する効果があります。私達にはわからない匂いで、ハダニの忌避効果もあるそうです。これで、ハダニやアブラムシが減るはずです。でも、畑に放飼した天敵も同時に殺してしまいます。私達よりもはるかに小さい動物たちの世界で、ハダニやアブラムシ、天敵の事も正確に把握できません。大丈夫、可能、出来る、幻想だったのでしょうか? 無農薬、達成したい、悔しい。浅はかです。経験不足です。悔しい。

畑の中ではハナアブが飛んでいます。サフオイルを散布しても影響はありません。ハナアブの幼虫はアブラムシを食べてくれます。今年はまだ見ていませんが、テントウムシもアブラムシを食べてくれます。ハウスに迷い込んだトンボは蛾を捕まえて食べます。あきらめて、全部もとの慣行栽培に戻すのはもったいないです。失敗して、やっぱりだめで、天敵や安来の自然にいる虫の力などを借りられず、栽培途中で全てをあきらめる事になっても今年だけの事。来年、再来年、毎年畑が変わるかもしれません。始めないと分からい、失敗しないと分からない事があります。積み重ねた人だけが達成できる事もあります。

この先も、えひめAIとか使って、殺菌剤は使わない予定です。うどん粉病に打ち勝てるか、今、不安です。また、アザミウマはこれから増える害虫です。アカメガシワクダアザミウマ(リンク)というものを放飼する予定です。イチゴの一年の一番最後に被害をもたらすのがアザミウマです。シロツメクサとかに住んでいます。田植え前の5月中旬以降、田植えの準備が始まり住むところが無くなると、アザミウマはイチゴのハウスにお引越しです。大被害をもたらします。天敵を使った栽培方法でも、最後の最後アザミウマが大量発生したら化学農薬でやっつけましょうとくくられています。

畑は、ビニールハウスの中にあります。網戸が張られていて、大きな虫は入れませんが、小さな虫は入れます。網戸は破れている所もあります。ハウスは隙間だらけです。でも、テントウムシの成虫やトンボの成虫、カマキリの成虫には入りにくい場所です。多様性を実現するなら、網戸を外して、テントウムシ、トンボ、カマキリなどの益虫(人間の勝手な決めつけ)が入りやすい環境を作る方がいいのか?? 同時に、ハスモンヨトウやドウガネブイブイなど比較的大型の害虫(人間の勝手な決めつけ)が入れる環境を作るのがいいのか??

去年、ハダニゼロを達成した時、チリカブリダニ以外に畑にあったものは、ニンニクとネギでした。イチゴ畑にニンニクやネギを植えて、チリカブリダニを放飼したから、ハダニがゼロになったのか????? もしかしたら、そうかもしれないので、来年はイチゴの畑に、もう一度、ニンニクとネギを植えてみようと思います。

あきらめるのは簡単。考えないのは簡単。必ずできると信じて、無農薬。やりきりたいです。このホームページとか、見ている人とかいないと思いますが、出来るまで出来ることをやり続けた人には不可能はありません。死ぬまでに達成したい。網の目の細かい網戸が問題なのか。みんなが考えない事に真実がある事もあります。網戸の目を粗くしてみたら、未来は開けるかもと今思っています。ちょっと、真剣に考えます。