2025年3月12日今日の糖度

収穫のある日は、イチゴの糖度を測定しています。大きさや、季節による糖度の変化を目で見える形にしたいと思いました。いままで、食べて美味しいと思うことは当然でしたが、数値が出ることでより変化を感じることが出来ました。

 

今日収穫したイチゴ(かおり野)の糖度を測定しました。

4L大のイチゴの糖度

4Lの大きさ(約45g)のイチゴの糖度は16.2くらいでした。

3L大のイチゴの糖度

3Lの大きさ(約35g)のイチゴの糖度は16.5くらいでした。

2L大のイチゴの糖度

2Lの大きさ(約25g)のイチゴの糖度は15.4くらいでした。

L大のイチゴの糖度

Lの大きさ(約20g)のイチゴの糖度は15.0くらいでした。

 

 

 

温度が高くなって、赤く熟すのが早くなったので、毎日全ハウスを採ることになりました。ただし、イチゴの固さや植えている数によって調整をしています。畑が乾燥していたので、潅水を行いました。潅水には、PSBやヤクルト、えひめAIなどを混ぜています。温度も上昇して、赤くなるのが早くなりました。店頭に並べることを考えると、棚持ちが悪くなってくる季節に突入です。イチゴ狩りをメインに考えると、いい完熟具合で甘いしいい香りもするし最高です。

寒いときは、熟すまで(赤くなるまで)に時間がかかります。寒いときは花見て40日、暖かいときは花見て20日と言われます。花が咲いて、真っ赤に熟すまでの時間が2倍違います。光合成のスピードも違うので正確に測ることは出来ませんが、じっくり熟した方が甘く仕上がります。今は春の暖かさで、熟すまでの時間が早くなっています。また、イチゴの株が大きくなろうとして、糖度が下がりやすい季節です。

皆さん、美味しいから買ってみてください!安来駅売店「観光交流プラザ売店」(リンク)で販売しています。冷蔵庫に陳列されているみたいです。

安来駅販売苺

イチゴは大きければ大きい方が美味しい果物です。糖度の測定結果も大体その通りになっています。安来駅には2L~3L規格が並んでいます。イチゴは個体差の大きい果物です。美味しそうに見えるイチゴを測定して、美味しそうに見えるイチゴを販売していますが、全部同じ糖度ではないと思います。ご了承ください。

最低気温も少しずつ高くなってきました。日中のビニールハウスは初夏の温度になります。今夜は内張をしていません。日中もしっかり換気が出来ています。換気を行うようになって、イチゴの株は蒸散により水分を放出するようになったみたいです。畑の水分量がどんどん減っていきます。潅水のし過ぎは糖度低下を招きます。乾燥気味を保ちながら上手に調整していきたいと思っています。病気は、これからの季節はうどん粉病がはやる季節です。農薬以外を使って、頑張って予防していこうと思っています。地温も上昇してきて、芯葉が動いています。大きくて新しい葉っぱが増えてきます。イチゴが一年間で一番たくさん実をつけるシーズン到来です。

さわこ苺農園では、美味しいイチゴをつくっています。ぜひ、一度ご賞味ください。

糖度測定について

糖度計は、イチゴを潰して糖度を測定するタイプとイチゴに傷をつけないで測定できるタイプを使用しています。イチゴを傷つけないで測定するタイプは誤差が大きくて低い測定値がたくさん出ます。イチゴを潰すタイプは、測定値はブレませんが販売できなくなります。そこで、双方の測定値を補正して参考としています。非破壊タイプで最高糖度の測定時に、潰して測った糖度と測定値が同じになることが多い傾向でした。また、測定する場所についてはイチゴの先端部分としています。可食部全体でみると、イチゴのヘタの部分は糖度が低くなります。イチゴが熟すにつれて先端の糖度が上昇します。さわこ苺農園では、完熟で収穫して完熟度合いを糖度として測定しているので、先端の値を表示しています。また、イチゴは個体差の大きい果物です。美味しそうに見えるイチゴを測定して、美味しそうに見えるイチゴを販売していますが、全部同じ糖度ではないと思います。ご了承ください。