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2025年3月11日今日の糖度(今日は前置きが長いです)

今日は、東日本大震災の日でした。原子力発電所に津波が押し寄せて、日本に2回目の核の脅威が訪れた日でした。あれから、もう14年経つみたいです。のどもと過ぎれば熱さ忘れる。被災地の人々は、毎日の暮らしが奪われているので忘れません。遠くに暮らす私達は、忘れてしまっている事もあると思いました。2001年9月11日は航空機がアメリカのツインタワーにぶつかった日でした。アメリカン航空11便だったそうです。11って怖い数字なんだろうか?

さわこ農園にとって11という数字は怖いです。

 

 

 

なぜなら~

 

 

 

子供が入るからだ~(モンスターズインクのセリフです。)

 

 

 

いえいえ違います。

 

 

 

糖度が11になると、やすぎのイチゴ部会の共選出荷基準を下回ります。でも、糖度を継続して測定している人はいるのでしょうか? 今年、非破壊センサー型の糖度計を購入しました。従来の糖度計だと、イチゴを潰して測定しなくてはいけません。美味しそうで出荷できるイチゴを毎日測定するのはもったいないです。なので、私達も出来ていませんでした。非破壊センサーは色々な数字を表示します。何回か測定します。一番高い値と中間の値、そして一番低い値と出てきます。イチゴを潰して測定した結果と、一番近いのは一番高い値でした。毎回、潰すことが出来ないので、この法則を信じて測定しています。でも、潅水や天気、収穫までの日数を見ていると、絶対値の認識はありませんが、思うようなカーブを描いています。糖度の上下推移は、大体合っていると思います。

最近測定していて、少し気になっていることは、Lサイズのイチゴの糖度が高く出るということです。イチゴは大きい方が美味しい果物だと思っていたのですが、季節によって違うのかもしれません。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、

収穫のある日は、イチゴの糖度を測定しています。大きさや、季節による糖度の変化を目で見える形にしたいと思いました。いままで、食べて美味しいと思うことは当然でしたが、数値を出ることでより変化を感じることが出来ました。

 

今日収穫したイチゴ(かおり野)の糖度を測定しました。

4L大のイチゴの糖度
4L大のイチゴの糖度

4Lの大きさ(約45g)のイチゴの糖度は14.4くらいでした。

3L大のイチゴの糖度
3L大のイチゴの糖度

3Lの大きさ(約35g)のイチゴの糖度は13.5くらいでした。

2L大のイチゴの糖度
2L大のイチゴの糖度

2Lの大きさ(約25g)のイチゴの糖度は14.3くらいでした。

L大のイチゴの糖度
L大のイチゴの糖度

Lの大きさ(約20g)のイチゴの糖度は17.1くらいでした。

 

 

 

今日収穫したのは、日曜日9日に収穫してから中1日の畑です。天気が回復して日中は暑かったです。1棟目は畑が乾燥していたので、潅水を行いました。潅水には、PSBやヤクルト、えひめAIなどを混ぜています。温度も上昇して、赤くなるのが早くなりました。店頭に並べることを考えると、棚持ちが悪くなってくる季節に突入です。イチゴ狩りをメインに考えると、いい完熟具合で甘いしいい香りもするし最高です。

寒いときは、熟すまで(赤くなるまで)に時間がかかります。寒いときは花見て40日、暖かいときは花見て20日と言われます。花が咲いて、真っ赤に熟すまでの時間が2倍違います。光合成のスピードも違うので正確に測ることは出来ませんが、じっくり熟した方が甘く仕上がります。今は春の暖かさで、熟すまでの時間が早くなっています。また、イチゴの株が大きくなろうとして、糖度が下がりやすい季節です。

皆さん、美味しいから買ってみてください!安来駅売店「観光交流プラザ売店」(リンク)で販売しています。冷蔵庫に陳列されているみたいです。

安来駅販売苺
安来駅販売苺

イチゴは大きければ大きい方が美味しい果物です。糖度の測定結果も大体その通りになっています。安来駅には2L~3L規格が並んでいます。イチゴは個体差の大きい果物です。美味しそうに見えるイチゴを測定して、美味しそうに見えるイチゴを販売していますが、全部同じ糖度ではないと思います。ご了承ください。

最低気温も少しずつ高くなってきました。日中のビニールハウスは初夏の温度になります。夜の内張もそろそろ終了です。日中もしっかり換気が出来て少しずつ灰色カビ病も減り始めました。かおり野は灰色カビ病に弱くて、まだまだ少し病気があります。さわこ苺農園では、現在農薬散布を行っていません。これからの季節は、うどん粉病がはやる季節です。農薬以外を使って、頑張って予防していこうと思っています。地温も上昇してきて、芯葉が動いています。大きくて新しい葉っぱが増えてきます。イチゴが一年間で一番たくさん実をつけるシーズン到来です。

さわこ苺農園では、美味しいイチゴをつくっています。ぜひ、一度ご賞味ください。

糖度測定について

糖度計は、イチゴを潰して糖度を測定するタイプとイチゴに傷をつけないで測定できるタイプを使用しています。イチゴを傷つけないで測定するタイプは誤差が大きくて低い測定値がたくさん出ます。イチゴを潰すタイプは、測定値はブレませんが販売できなくなります。そこで、双方の測定値を補正して参考としています。非破壊タイプで最高糖度の測定時に、潰して測った糖度と測定値が同じになることが多い傾向でした。また、測定する場所についてはイチゴの先端部分としています。可食部全体でみると、イチゴのヘタの部分は糖度が低くなります。イチゴが熟すにつれて先端の糖度が上昇します。さわこ苺農園では、完熟で収穫して完熟度合いを糖度として測定しているので、先端の値を表示しています。また、イチゴは個体差の大きい果物です。美味しそうに見えるイチゴを測定して、美味しそうに見えるイチゴを販売していますが、全部同じ糖度ではないと思います。ご了承ください。